2011年3月29日火曜日

半減期について

福島第一原発の事故以来、ニュースからは半減期という言葉をよく耳にします。字面から想像すると半分に減るまでの期間っぽいのですがよくわからないのでさっそく調べてみました。

半減期とは、放射性物質が放射線を出す能力(放射能)が元の半分になるまでの期間のことです。放射性物質の原子は不安定な性質を持ち、アルファ線やベータ線、ガンマ線などの放射線を出しながら、別の安定性の高い原子へ変化していきます。この過程で放出されるのが放射線で、時間の経過とともに放射能が弱まり、半減期で元の半分になります。

 事故発生後、福島第1原発の周辺地域を中心に基準値を超える数値が報告されている放射性ヨウ素131の半減期は8・0日、放射性セシウム137は30・1年とされいます。

 多量にばら撒かれている放射性ヨウ素131の場合、1マイクロシーベルトの放射性ヨウ素131は8日間で0.5マイクロシーベルトに減り、さらに8日経つと0.25マイクロシーベルトになります。その後も8日ごとに半分ずつ減っていきます。

 

経過日数(日) 放射線量(マイクロシーベルト)
8    1.0
16    0.5
24    0.25
32    0.125
40    0.0625
48    0.03125
56    0.015625
84    0.0078125
72    0.00390625
80    0.001953125
88    0.0009765625

 

時間が経てば経つほど放射線量は減っていくので、半減期が短い放射性物質の場合は数ヶ月でほぼ0に近い数値を示すようになると思います。

一方で放射性セシウム137(半減期=30・1年)、プルトニウム239(半減期=2万4千年)などは半分に減るだけでも長い期間が必要になります。

放射性物質を含む水や食品などを体内に取り込むと、長期にわたり至近距離での被爆を受けるわけですので注意が必要だと感じました。注意するといっても現時点では汚染されたものは遠ざける、外出時には放射性物質の付着したチリを防ぐためにマスクをするとかくらいしか思いつかないのですがT_T

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